D 少年野球・リトルリーグ |
少年野球とは、
一般的に、小学生の行う軟式野球を指すことが多いが、本来は「学童野球」が正しい呼称であり、
全日本軟式野球連盟の正確なカテゴリーとしては「少年野球」は中学生が対象である。
ここでは小中学生の行う硬式・軟式野球全般を扱う。
中学校年代の少年野球
中学生の硬式野球は、学校の部活動チームは極めて稀で、ほとんどがクラブチームである。
老舗のリトルシニア、ボーイズリーグほか、7連盟(ポニー、サン、フレッシュ、ジャパン、ヤング)が
混在しており、これら7連盟が集結し日本一を競う全国大会は、毎年8月東京で行われる
全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップのみである。
中学生が行う軟式野球は学校の部活動で行う場合と、地域のクラブチームで行う場合の2通りあり、
前者の全国大会が全国中学校軟式野球大会(全中)、後者の全国大会が
全日本少年軟式野球大会(全日本)である。
小学校年代の少年野球
小学生の硬式野球は、リトルリーグ、ボーイズリーグなど中学と同じ7連盟。
連盟によって離塁の規則、用具規定、塁間距離が異なるため、
中学年代のような全連盟での交流大会はない。
リトル、ボーイズ、ポニー(ブロンコ)が独自に国際試合を開催している。
小学生の軟式野球(学童野球)の全国大会は、高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会と、
全国スポーツ少年団軟式野球交流大会の2大会。
前者は47都道府県(東京、北海道は2チーム)と開催地(茨城・水戸)、
前回優勝チームの計51チームが参加。
後者は地域ブロック代表15チームと開催地(札幌)のチームを加えた16チームが参加する。
リトルリーグとは、
少年硬式野球の総称である。
1939年6月、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ウィリアムスポートでカール・ストッツが中心になって
地元の少年12人が少年野球団を結成。
初めは、9歳から12歳までの少年で作られた3チームの小さな団体だった。
その後、1947年に第1回の世界選手権(リトルリーグ・ワールドシリーズ)が開始された。
正式な団体として成立されたのは1964年7月16日で、当時のアメリカ大統領リンドン・ジョンソンの
署名によって連邦政府認可の法人となった。リトルリーグの世界本部は前述のウィリアムスポートにある。
2003年度の加盟国・地域数は、105ヶ国・地域となり、選手数は270万人、ボランティア数は100万人に上る。
日本では1955年ごろ、東京都近郊にある5-6リーグでスタートし、1964年にリトルリーグ生誕25年を記念し、
日本リトルリーグ協会(現・日本リトル野球協会)が設立され、1970年から三井物産、フジサンケイグループの
支援で全日本選手権大会(1967年創立)などの全国大会を協賛するようになった。
リトルリーグと一般の野球とのルールの相違点
イニング
一般は9回までだが、リトルリーグでは6回まで。
トーナメント制が多いので同点の場合は時間・回数無制限の延長戦が行われたり、
あるいはタイムテーブルの都合で時間制限=抽選で次のステップに進出するチームを決めることが多い。
離塁
一般の試合では走者の離塁は自由だが、リトルリーグでは投球が打者に届く前、
あるいは打者が打つ前に走者は離れてはいけない。
違反した場合、走者はアウトにならないが進塁・得点は認められず、
元あったベースに戻らなくてはいけない。
振り逃げは認められていない。
投手の投球数
10歳以下は1日に75球、11-12歳以下は85球までとする。
投手の休息時間
1日に61球以上の投球をした場合は3日、41球-60球は2日、
21球-40球は1日の休息をとること。20球以下なら休息日は必要ない。
グラウンドサイズ
投手‐本塁間は14.03m、塁間は18.29mと、正規サイズ(18.44m、27.43m)の3/4。
両翼・センターとも60.95m以上のサイズが必要。
試合使用球
一般の硬式野球同様に重さ141,7g-148.8g、周囲22.9cm-23.5cmのサイズのものを使う。
バット
木製、金属製いずれも可。長さ83.81cm以内、大きさ直径5.71cm以内のもの。
スパイク
ゴム製のみ使用できる。金属製は使用不可
ヘルメット
両耳付きヘルメットを1チーム7個以上必要。
打者、次の打者、走者、ベースコーチ(成人は任意)は全員着用を義務付ける。
プロテクター
男子選手はサポーターの着用を義務付ける。キャッチャーは金属、ファイバー、プラスチック製の
いずれかのカップサポーターと襟付きの長い胸当て、のど当て、脛当て、キャッチャー用ヘルメットを
必ず着用すること。
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